【2022年版】誰でもできるSEO対策まとめ【Web担当者必見】
Webサイトの運営をするにあたり必須とも言えるSEO対策。
Webサイトに携わっている人ならば、永遠のテーマとも言えるSEOですが、その基本についての理解を深めつつ、誰でもはじめられるSEOのコツについてもまとめて行きたいと思います。
目次
SEO対策の基本
SEOとは
はじめに、そもそもSEOとは何なのかについて説明したいと思います。
SEOとは、Googleなどの検索エンジンにおける自然検索結果で自社のWebページを上位に表示させるマーケティング手法の一つです。
上位表示されるほどに、ユーザーのクリック率が高くなり、Webページへの流入数が増えるので、自社の商品やサービスの露出機会を増やすことができます。
当然ですが、1位に近いほどクリック率は高く、逆に4ページ目や5ページ目以降に表示されているWebページはほとんどユーザーの訪問は見込めなくなります。
自社のWebページへより多く訪問してもらうためには、ユーザーが検索する際に使うキーワードに対して、自社のWebページが上位表示をさせる必要があります。そしてそのための施策全般のことを総称してSEO対策と呼ばれます。
SEO対策=Google対策と考えて問題なし
statcounterによると2020年12月から2022年1月までの日本の検索エンジンのシェアは以下となっています。
Google 77.02%
statcounter Des 2020 – Jan 2022
Yahoo! 17.96%
bing 4.58%
Googleが77%以上となっています。
6人に1人が使っているYahoo!も大事じゃないの?
そう思う人もいるかと思いますが、Google対策だけで問題ないと言われる理由は、Yahoo!の検索アルゴリズムはGoogleのアルゴリズムを採用しているため実質95%程がGoogleの検索結果になっています。つまり検索結果はYahoo!=Googleと考えて問題ないわけです。
また、デバイスの多くを占めるスマホ(iPhone、Android)も初期設定状態で、Googleの検索結果を採用しています。
つまり、SEO対策を考える上ではGoogleの検索エンジンの仕組みを理解しておけば大丈夫だということになります。
SEO対策の考え方とGoogleのビジネスモデルへの理解
SEO対策について理解するためには、検索エンジンの雄”Google”のビジネスモデルを理解する必要があります。
Googleの検索エンジンのビジネスモデルは、基本的に無料でサービスを提供して広告で利益を得る、いわゆる広告モデルですので、より多くのユーザーに使ってもらうことで収益が増大します。
より多くのユーザーにGoogleの検索エンジンを使ってもらうためには、「Googleで検索をすれば、欲している情報にすぐに辿り着くことが出来て便利だ」とユーザーに認識してもらう必要があるわけです。
”ユーザーがあるキーワードを入力して検索する行動”を言い換えると、”ユーザーが抱えている問題や疑問に対しての答えとなる情報を探していること”ですから、Googleが検索エンジンとして目指すことは、ユーザーが抱えている問題や疑問に対して最適な答えとなる可能性の高い情報をより上位表示させるように検索精度を高めていきユーザーからの支持を得ることになります。
検索エンジンのアルゴリズムが日々アップデートを繰り返す理由もまさにそこにあるのです。
つまり、SEO対策の本質とは、
検索ユーザーが抱えてる問題や疑問に対して、有益性の高いWebページを作ること
だと言えます。
非常に抽象的な表現になってしまっていますが、ポイントをまとめると以下のようになります。
- 検索エンジンは、より多くのユーザーに使ってもらうことが目的である
- 検索エンジンは、ユーザーの抱えている疑問や問題の解決につながるWebページを高い精度で上位表示させたいと考える
- 検索エンジンは、ユーザーにとって有益性の高いと思われるWebページを高く評価する
- つまりSEO対策とは、「ユーザーにとって有益性の高いWebページを作り、検索エンジンに高評価してもらうための施策」である
SEOの基本的な考え方についてはご理解いただけたでしょうか。
ここまで何度も表現として挙げてきた「ユーザーにとって有益性の高いWebページ」についてですが、有益性の高さの指標としては、「情報(コンテンツ)の質と量」、「見やすさや使いやすさ(UI/UX)」、「信頼性/権威性」、「外部評価」などになります。
では、どうやってユーザーにとって有益性の高いWebページを作っていくのかについて、具体的な内容をここからさらに解説していきたいと思います。
SEO対策の具体的な施策例
コンテンツSEO
コンテンツイズキング(Contents is KING)
SEOの最も重要な要素の一つ、それが「コンテンツイズキング」です。
コンテンツイズキングとは、SEOにおいて「コンテンツが最も重要である」という考え方のことで、Webページのコンテンツの質と量を充実させることでGoogleからの評価を上げる施策を指します。
SEOにおいてコンテンツイズキングが重要な要素であると言われるようになったのは、検索エンジンの長い歴史の中で一時的にブームとなった施策である「キーワード対策」や「被リンク対策」などの、ある意味での”小手先SEO”が流行した時代に、それらへの対策としてコンテンツの重要性が唱えられ始めました。もちろん、コンテンツを正確に読み取れる高度な自然言語処理技術の発展があってこそです。
先述したように、Googleはユーザーからの信頼性や満足度を上げてユーザー数を増やしていくために、精度の高い検索エンジンを常に目指しています。
つまり、ユーザーの満足度や信頼を得るためには検索結果に対してGoogleも一定以上のクオリティを保とうとするわけです。
そこで、チープなコンテンツを上位表示させてしまうよりも、質の高いコンテンツが掲載してあるWebページを検索結果としてユーザーに示した方が良いという話になり、コンテンツイズキングの重要性がより増してきました。
Webサイトの運営者が、ユーザーにとって価値ある有益な情報を発信することで、自然検索において上位表示がなされ、アクセス数を増やすことができます。Googleは価値ある情報をユーザーに届けることができるため、検索エンジン側としてはユーザーからの信頼を得ることができます。
こうして、良質なコンテンツを発信することが、Googleにとっての有益でもあるということになりますので、これからもある程度は中長期的にこの流れは続くのではないかと思っています。
ただ、注意しなくてはいけないのは、コンテンツイズキングが最も重要な要素の一つだからと言って、これだけで完璧だということではありませんので、その他のSEO施策についてもご一読いただければと思います。
読みやすい文章/文法/スペル
コンテンツがいかに良質であっても、ユーザーにとって読みにくければ価値は大きく下がってしまいます。
ユーザーにとって読みやすい、つまり目的の情報を得ることが容易な文章構造でなくてはなりません。
もちろん文章構造だけでなく、スペル間違いなどの単純なミスだとしても、 自然言語処理の中で全く別の内容としてGoogleに読み取られてしまう可能性もあるため注意しなくてはなりません。
スペルチェックに関しては、オンラインで簡単にできるスペルチェッカーや、ワードなどの文章作成ソフト、ブラウザの拡張機能など多くの方法がありますので、自分に合ったものを選ぶと良いと思います。
コンテンツのみではなく、ユーザーにとって読みやすいかどうか、間違いがないかどうかも重要だと覚えておきましょう。
コンテンツの信頼性・権威性
コンテンツそのものの価値はSEOに大きな影響を及ぼしますが、そのコンテンツのソース(情報源)や、著者に対する信頼性・権威性も大事な要素の一つです。
企業サイトの場合、通常のページには著者情報は必要ありませんが、記事ページなどについては誰が書いた記事なのか、その著者はどういう経歴を持っている人間なのかも記載するとより情報への信頼性が増すことになります。
適切なキーワード選定
コンテンツSEOのポイント
- 小手先のSEOではないため長期的なSEO効果が期待できる
- コストパフォーマンスに優れている
- コンテンツは蓄積されるため蓄積されればされるほど雪だるま式に効果が大きくなる
- 他のSEO対策に比べ集客効果が安定しやすい
- コンテンツそのものが営業ツールの代わりになるなど業務効率改善の効果も期待できる
- Web担当者のレベルアップや企業全体の情報意識の改善につながる
- 企業の信頼性のアップにつながる
内部施策
コンテンツの重要性については前述しましたが、いくらコンテンツが良くてもサイト内部の整備ができてなければユーザーだけでなく検索エンジンにも評価されにくくなります。良いコンテンツを良く見せるために必要なのが内部施策になります。
特にページ数の多いサイトの場合では、ユーザーがサイト内で迷子になってしまい必要な情報にたどり着けないなどが発生しやすいため、内部施策の重要性は増します。
検索エンジンおよびユーザーに、内容を適切に伝えるための施策
ページタイトルを最適化する
タイトル(title)タグとは、サイトやページのタイトルを記述するHTMLタグの1つで、検索結果に表示される部分であるためSEO対策において重要な役割を果たします。
前提としてページタイトルはページコンテンツに対応していることはもちろん、30文字以内で、選定したキーワードを含め、ターゲットユーザーのニーズにあったタイトルが良いでしょう。検索順位にもCTRにも大きく影響します。
適切なmeta descriptionを設定する
titleタグと同様にmeta descriptionタグも検索結果に表示される部分として重要な役割を担っています。
meta descriptionタグは、ページの概要説明を指し検索エンジンの検索結果画面でタイトルの下に表示されますので、CTRにも大きく影響します。
前提としてmeta descriptionタグはページコンテンツに対応していることはもちろん、 おおよそ50文字(スマホの検索画面に表示される文字数)~120文字(PCの検索画面に表示される文字数)前後で、選定したキーワードは文章の前半に持ってきた方が良いでしょう。SEOを意識するあまり不自然な文章にならないように気を付けましょう。
Hタグ(見出し)で文章構造を明確にする
見出し(h1~h6)タグは、ページの構成を正しく伝えるために使うタグです。
検索エンジンにとってもユーザーにとってもコンテンツの文章構造を理解するのに非常に重要な要素となります。
h1、h2、h3…と文章構造に合わせて適切に使用し、文章構造を明確にしましょう。
h1の次にh3が来たりなど、不規則な順番で使用しないように注意しましょう。
画像に適切なaltタグをつける
altタグは、画像の説明文を付与するタグです。可能な限り適切なaltタグを設定するようにしましょう。
検索エンジンの巡回を促す施策(クローラビリティ)
XMLサイトマップの設置
XMLサイトマップは、検索エンジン(クローラー)が巡回しやすくするためのサイトマップです。
設置することで、クローラーがサイト内の構造やコンテンツを的確に理解してもらえるようになりますので、必ず設置するようにしましょう。
SSL化(https化)
SSL化は、WebサイトのURLをhttp→httpsにすることです。
httpでは通信の際に第三者によるデータ改ざんや盗聴などの問題が起こる可能性があり安全とは言えません。
SSLと呼ばれる技術を用いてhttpsにすることで通信を暗号化され、万が一、情報の漏洩などが起きた場合でもその情報が暗号化されているため安全性が高くなります。
Googleは2017年に「httpsに暗号化されていないサイトには警告を表示する」と発表しており、SSL化していないサイトはGoogleからマイナス評価を受けてしまいますので必ずSSL化するようにしましょう。
ユーザビリティの向上
モバイルファースト
2018年にGoogleが発表したMFI(モバイルファーストインデックス)に伴い、PC用サイトだけではなく、スマホ用サイトも検索順位を決める要素になりました。ユーザーが様々なデバイスでアクセスしてきてもサイトが見やすく使いやすくする必要があります。
MFIに対応しているかどうかはGoogle Search Consoleで確認することができます。
サイト表示スピードの高速化
2021年にGoogleが発表した「Core Web Vitals」で、サイトの表示スピードも検索順位を決める要素になりました。
そのため、ユーザー目線でのサイトの使いやすさのみならず、SEOの観点からもサイトの表示スピードの高速化は重要になりました。
さらに、サイトの表示スピードが遅いと離脱率が著しく上がってしまうため、表示スピードの確認を忘れないようにしましょう。
パンくずリストを設置する
パンくずリストとは、サイト内のどこのページにいるかを示すリンクです。
ユーザーのサイトの使いやすさだけでなく、クローラーがスムーズにサイトをクロールできるようにパンくずリストは設置しておいた方がいいでしょう。
内部施策のポイント
- 外部施策と違い、自分の努力次第でコントロール可能
- コンテンツが良ければ施策の効果が出やすい
- 費用がかからずできる施策も多い
外部施策
良質な被リンク獲得
外部施策のメインとなるのが「被リンク」の獲得です。
被リンクとは、外部のWebサイトから自社のWebサイトのリンクを貼ってもらうことです。
ただし、どんな被リンクでもいいのかというとそうではありません。
関連性が高いWebサイトであること、権利性があるWebサイトであること、影響力の大きいWebサイトであることなど、「意味のある被リンク」であることが求められます。
良質な被リンクを増やしていくことで、Webサイトそのものの評価が高まり検索順位の上昇が見込まれます。
サイテーション
サイテーションとは、「他サイトやSNS上などで特定のサイト名やサイトに関する情報などが記載されている」状態のことを言います。
他サイトやSNS上で紹介されているという点では被リンクに近いものになりますが、被リンクと違う点は、必ずしもリンクが貼られる必要がないということです。例えば、リンクのない口コミやレビューなども含まれるということです。
Webサイトの評判の良さを示すような良質なサイテーションが多ければ多いほど、SEOの効果が見込めまれると言われています。
Web担当者必読 絶対NGのブラックハットSEO
Google等の検索エンジンのアルゴリズムの隙をついた小手先のテクニックを駆使して無理やり順位を上げようとする手法のことをブラックハットSEO(単にブラックSEOとも)と呼びます。
ブラックハットSEOを行ってしまうと、非常に厳しいペナルティが課せられ、大幅に順位を下げられたリ、検索結果そのものから除外されたりすることがありますので、絶対にやってはいけない手法です。
意図せずブラックハットSEOと判断される可能性のある手法を行ってしまっていたとならないようにWeb担当者はしっかり押さえておきましょう。
- 不正な被リンク設置(自作の被リンクや質の低い大量の被リンク設置)
- 他のWebサイトから転載(コピー)したコンテンツの発信
- 隠しテキストや隠しリンク
- コンテンツ内に不自然なまでに必要以上にキーワードを埋め込む(ワードサラダ)
- 同一URLで検索エンジンとユーザーに異なるコンテンツを表示させる(クローキング)
- ページの大量複製や自動的にページ生成をする
誰でもできるSEO対策のまとめ
さて、誰でもできるSEO対策と題して紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
SEO対策は「検索ユーザーが抱えてる問題や疑問に対して、有益性の高いWebページを作ること」です。
そのためにはまずは良質なコンテンツを作ること(コンテンツSEO)、そしてそれを見やすく発信する(内部施策)ことが重要です。そうすることで、良質な被リンク(外部施策)が集まっていき、結果的に検索順位の向上がされていきます。
Webサイトは作って終わりではなく、作ってからが本当のスタートです。
少しでもこの記事がWeb担当者の方のお役に立てば幸いです。